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2024/4/16〜4/22、イタリア・ミラノ近郊で開催の「第62回ミラノサローネ国際家具見本市」にアート作品を展示しました
November 12,2024
2024年4月16日から4月22日まで、イタリア・ミラノ近郊のロー市で第62回ミラノサローネ国際家具見本市(Salone del Mobile.Milano 2024 / 以下ミラノサローネ)が開催されました。
ミラノサローネは、世界最大規模の家具見本市であり、世界中のデザイナーたちから憧れを集める由緒ある祭典です。第62回目の開催では、35カ国から1950の展示によって、174,457㎡の会場が埋め尽くされました。
その中で、「Tokyo Creative Salon」がブースを出展し、私たちが活動している能登復興プロジェクト「HOPE with NOTO」及び「Stand with NOTO」から生まれたアート作品も展示していただきました。
Tokyo Creative Salonのブース
「HOPE with NOTO」及び「Stand with NOTO」は、2024年元日に発生した能登半島地震で被災した輪島塗の職人さんたちへ住居提供と仕事提供を目的にクラウドファンディングを行い、2024/03/01から2024/05/18の終了までに1,073人の支援により 22,152,000円の資金を達成しました。その資金を活用し、まずは輪島塗の職人たちが早急に仕事を再開できるよう、仮設工房を整備しました。そこで、同様に被災した九谷焼の陶片を金継ぎするプロジェクトを開始しました。
今回出展した作品は、その仮設工房で制作されたものです。
破損して本来なら市場に出回ることのなかった絵付前の九谷焼の壺に、輪島塗の蒔絵師である江端俊雄先生と江端博行先生が筆を入れ、新たな美を創造した「九谷焼と輪島塗技法のコラボレーション作品」です。
通常なら破棄される可能性のあった陶磁器片も、空間の一部として存在感を放っています。
「金継ぎ」は本来修復を目的とした技術として用いられますが、アートの一部として取り入れ、石川県の伝統工芸が融合し物語のある作品に生まれ変わりました。
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震災により意図せず出会った輪島塗と九谷焼は、これまでにない工芸の新たな世界観を見出しました。
金継ぎは海外でも芸術として人気があり、あえて割れた模様を金色で表現することもあるようです。しかし私たちは欠損した部分もアートのひとつと捉え、その素材が持つ本来の美しさを最大限に引き出すために、しなやかで繊細な金継ぎをあしらっています。来場者からは「日本の職人が紡ぐ本物の技と精神が垣間見えた」というお声もいただき、私たちもまた新たな気づきを得ることができました。
今回の展覧会では、来場された世界中の方々に、石川県の地で生まれたアート作品を通して、私たちの活動を発信させていただきました。
このような素晴らしい機会をいただき、心より感謝しております。
展覧会概要
第62回ミラノサローネ国際家具見本市